さてインターンが一個終わりまして,ちょっと暇ができたので以前書いてた記事を書き上げます.
これは本来2019年の6,7月ごろにあげる予定だったんですけど,気づいたら9月になってたので今上げます.
最近夜の鴨川沿いを走ったり,散歩したりすることがあるんですけどその時に自動ターゲットのアイデアが思い浮かんだので自作してみることにしました.
そのアイデアっていうのを説明する前に,それを何に使うのか書いてから,どんな感じのものができたのか紹介します.
これは何?
めんどくさい作業を自動化するために電子工作をしてみたよって話です.
何のために作った?
僕が所属しているサークルにサバイバルゲームサークルがあります.
その学祭の催し物がエアガンの射撃体験になっています.
こんな感じの用意をしてます.
設営終わりました!残ったメンバーで銃の動作確認を行ってくれています。
— Part-time Soldiers (@KUBBSsoldiers) 2017年11月22日
いよいよNFです!!!皆さまぜひ共北38までお越しください!!!(まこと) pic.twitter.com/9SaL1iiGTg
毎年結構盛況で全部で1000人強のお客さんをさばいたりします.
しかしながら,お客さんがくる時間帯によって,長蛇の列ができるということが問題としてあります.
大学の教室を借りて行うんですが,列が長い時には教室の中におさまらずに,廊下まで列が続いたりします.
この問題に対して,設置するレーンを増やしたり,人の導線を考えたりして対応してはいますが,やはりそれでも大変だということがありなんとかしたいなあというのが長年の課題でした.一番は混雑の緩和や行列の分散ですが,宣伝をしてもなかなか土日の午後などは行列が長くなってしまいます.
となると誘導する係の仕事の一部を自動化して,回転率をあげるのがいいかなとおもっています.
実際対応する手順としては
- 弾込め
- ターゲットを上にあげる
- 無線でレーンが空いた旨を係の人に伝える
- お客さんを通してもらう
- 銃の持ち方や撃ち方の説明
- 射撃体験
- 忘れ物に注意しつつ,入り口まで誘導.
- 1に戻る
という感じになります.
僕が4年ぐらいこれの接客やってて,途中にあるターゲットの用意とかが「めんどくさいな〜」と思っています.
でこれを自動化してみようっていう今回のお話です.
これにプロダクトソリューションフィットの考え方を当てはめると,
「僕みたいな面倒くさがり」が「楽をしたい」というニーズに対して「ターゲット自動化」という解決策を提案しているということになります.
まあこれができたら僕が個人的に嬉しいので別にサービスが価値を産むかどうかは二の次でいいんですけどね.
とはいえ使えることに越したことはないですし,実用に耐えうるために今回のターゲット作成にあたり主に4個のことを考えました.
大事にしたポイント
- 使いやすさ
- 壊れにくさ(ターゲットと直接干渉しないようにする)
- シンプルさ
- 携帯性
1.使いやすさ
まず使いやすさです.これはこの自動ターゲットを実際に導入するにあたって,使いやすくなければ,そもそも導入されないということが1番の要因です.
いくら技術的にすごいものを使って工夫を行っても,結局使われなければ,意味がない.これをみあまらないように作成しました.
(まあ,まだサークルで公式に紹介してないし,導入の議論も行ってないのでどうなるかは不明ですが...)
2. 壊れにくさ
このターゲットはおそらく何万発ものBB弾をくらうことになります.
いくら法律に乗っ取った威力のエアガンであっても短期間で何万発もの弾をくらえば,削れ,穴はあき,ボロボロになります.
もしモーターなどの可動部や,電子部品がターゲットと繋がっていれば,ギアが削れたり,壊れることは容易に想像できたので,故障を防ぐために,ターゲットは自立するようにし,ターゲットへの干渉はできるだけ少なくしました.
3. シンプルさ
これは 壊れにくさとも関係するのですが,機構が複雑であればあるほど,できることは増えますが,故障の原因になります.
さらに今回作成したのはプロトタイプなのでできるだけ最小限の機能で作成しました.
4. 携帯性
携帯性は大事な要素です.特に今回使おうと思っている射撃体験は体験を行うレーンも,自分たちで一から作成するのでごちゃごちゃしています.
この中で電源配線を使うのは怪我の元ですし,あまりやりたくなかったのでできるだけ持ち運べるようにしました.
まあこれはarduinoが優秀だったのであまり考えなくてよかったです.
作ってみた結果
上記の4つのことを考えながらプロトタイプを構想しました.
これを実際に実行するにあたってamazonで調べたらarduinoのスターターキットが売っていたので即ポチりました.
1週間後aruduinoが届いてできたのがこちらになります.
出来た
— 電電@🗼 (@yosyuaomenww) 2019年7月20日
制作期間4時間 pic.twitter.com/IFumJTVbHH
中身は結構単純で赤外線受信モジュールから特定の信号を受け取るとモード変更がおこなわれ,そのモードによって,時間依存,スイッチ依存,赤外線依存でステップモーターに電圧をかけています.これにより,ステップモーターが規定の位置まで回転し,その後元の位置に戻ります.
ステップモーター繋がれた割り箸がターゲットを押し上げることによってターゲットが自立します.
あとはターゲットが倒れるor規定のルールによってスイッチが再び入るといった感じです.
arduino使ったことなかったのですが,大学で抵抗器やら,モーターやら,コンデンサーやら学んできたのが生きました.
プログラムも競プロで書いたことのあるc++だったのでわかりやすく,ハードもソフトもそこそこ触れる電電生でよかったと思えました.
次の日に,がわをダンボールで作って,機構を整理して,プロトタイプとりあえず完成です.
射撃体験で使える自動ターゲット出来たのでは??? pic.twitter.com/I8HYNJPxum
— 電電@🗼 (@yosyuaomenww) 2019年7月20日
いい感じ
これからの展望とか
東京来てそれっぽいパーツは買えたのでジャンプワイヤの部分を半田付けしたりしてもうちょっと強度上げたいと思います.