日記形式で書き残すので、時系列がぐちゃぐちゃだが、読者には勘弁していただきたい。ネットも有料で制限されているし筆者は船に酔いやすいタチのため、なんとか残している状態なのだ。なんか口調が固っ苦しいが、今はそれで描くのが一番楽なのでそうしておく。
1日目
乗船した。日本から40時間ほどかかったが、やっとである。 ワクワクしながらルームメイトやたまたまレストランで知り合ったジェームスと再会した。 ここから長い長い船旅が始まる。(なんと2週間以上!!) 船は進み出したが、まだそこまで揺れていないし意外になんとかなる?とおもいながら今日は早めに就寝した。
2日目
最悪の気分で早朝4時に目覚めた。ベッドが左右にゆったりと揺れている。 部屋についている金庫が揺れのたびにガタガタいっている。 最初は何とか踏みとどまったが、数分もすると耐えきれなくなり急いで近くの掃き袋を手に取って吐く 幸いにも事前に場所を確認しておいて良かった。
薬は飲んだが効く気配はない日本の甘っちょろい薬ではドレーク海峡近くの波には対抗できないのかもと不安になる。 おいしそうな朝ご飯も昼ご飯もパスして水だけでなんとか生きている状態だ。 午後からは絶対参加のブリーフィングがあったのではっていった はきぶくろを持っている人もちらほらいたが大概元気そうだ みんなパワフルである ルームメイトもみんなちょっと気分悪い程度でケロットしている。 そんなこんなでしんどいのは私だけかと思ったがジェームスもしんどそうだった。しんどい時はみんな仲間だよ。よくよく考えればしんどい人のほうが会議にいないので会議に出ているのは比較的元気な人だけだった。生存バイアスを忘れるとはデータエンジニア失格である。
そろそろ何かを食べないとしんどいが食べても吐いてしまうのでしんどい。 とは言いながら晩御飯はなんとか入れた。 夜はコースが出てくるので普段ならおいし~と入れているところだが今は気持ち悪くて入らない。 なんとか小さく切って入れ込んだ。明日までに吐かないといいんだが…
3日目
起きた。思いのほかいい目覚めだ。 昨日飲んだ薬が効いたのかよく眠れた。 眠る前に恐ろしく揺れていた気がするがあれは夢だったんだろうか?後でルームメイトに聞いてみよう(後で確認したらひどく揺れていたらしい) 今日はフォークランド諸島の入江に入っているので揺れは少ない 久々に朝ご飯をまともに食べられることに感謝である。ルームメイトはまだ寝ていたのでこっそり抜け出して朝食をいただくことにした。うまい。 ここで少し船内について話そうと思う。 ウシュアイアではスペイン語だったが、船の上では基本的にすべて英語で会話が進む。ただし3割程度中国系の人(chinese americanや生まれが中国の人も含める)がいるため中国語の翻訳があったりはする。 そのため自分にとって船内は英語学校さながらである。ブリーフィングや船内放送など聞き逃すとまずいので集中しなければならない。 また、他の乗客と元気な時に話したが、みんな多種多様である。アメリカ、カナダ、中国、台湾、フィリピン、ロンドン、ペルー、ブラジルから来ていた(おそらくもっと多いだろう)。そこに人種も加わるのでもっと状況は複雑である。また船内については詳しく触れようと思う。上陸時間が差し迫っている。 フォークランド諸島へは船を乗り換えて小さいボートで行くようだこれをzodiacexplorerというらしい、調べたが違う語源が出てきたのでさじを投げた。
着替えて乗り換え、フォークランド諸島に上陸した。ペンギンの営巣地まで歩いていく、風が強い。
営巣地にはたくさんのペンギンがいた。
雛もいるし海鳥もいる。 人間はほぼいない地域柄彼らにとっては楽園のようだ。
帰り際ここに住んでいる方にお茶をいただいた。フォークランド諸島は実はイギリス量である。
もともとここの生まれではないらしい、自然がほとんどだが車もあるし家もある、ここではどんな暮らしぶりをしていてなぜここに住むことになったんだろう。聞きたいところではあるがセンシティブな話だし時間である。移動しなければ。
午後はまた別のポイントに移動し砂浜へランディングした。 ペンギンが海辺を歩いているのが見える。ここには人もいないようだ。
ただペンギンと我々のみである。 浜辺にはキングペンギンやhoppenguinがいた(名前は不安が残るので後で直すとしよう)ペンギンが横切ろうとするとルールにより人間は止まらなければならない。お見合い状態だ。実際はもっとズカズカ行く人もいれば控えめに道を譲る人もいる。ペンギンも同様強気に来るものがいるかと思えばトテトテと踵を返して海の帰っていくものもいる。 帰りにあられにふられたりしたが、ペンギンは平気そうだ。 船に帰らなければ、人類の方がここでは弱者なのかもしれない。船に帰り一息ついて運動してから寝た。 明日はフォークランドの首都に行く予定である。
今回は一旦ここまでとしたい ほなまた