電電のブログ

電電生だったひとのぼやき

大学院を振り返ってみて

電電です.一応先月に修論を書いて提出し,修論発表会でもOKをもらえたので卒業となりました. ということで,現在は来年度からの用意(東京への引越し,書類関係とかバイト関係とか)をやっております. 来年度からは,社会人として働きます.

大学入る前は,大学行って,そのまま電気とかの工学的なこと学び,院に進学して,エンジニアとして働いて,そのまま定年まで過ごすのかなとぼんやり思っていました. まあでも蓋を開けてみたらいろいろあって休学するし,プログラミングにはまって院では違う学科に進学するし,あんまり定年まで働く人がいない会社に就職するしで思ってもみないところに着地しましたね.(おもろい)

今回はせっかくなので,院に所属していた時の二年間を軽く振り返って行こうとおもいます.

M1 前期

京都大学大学院の情報学研究科に進学.前期はめちゃくちゃ忙しかったです.

授業とインターンの選考と研究と私生活で首が回らなかったのを覚えています. まず授業ですが,入学する前に思っていたほどおいてかれはしなかったです.学部時代のプログラミングは,演習でやった+独学でやった分しかなかったので,頑張らないとと思っていたのですが,意外にプログラミングそのものでは困らなかったです.なんならうちの研究室で競技プログラミングやっていたのも自分だけでした.ただそれよりも数学的な部分の方が授業はきつかった記憶があります. マルコフ連鎖,カルマンフィルターとか画像処理に関する行列計算のやり方だったりとかの部分の方が授業として重かったです. あとは,インターンの選考やら面接やらを受けていました.自分は結局11社受けていたのでまあ多かったのもあります.(結果とか知りたい方はこちら) 研究についてなのですが,研究テーマは進学する前から相談はしていて,ちょうど国からデータをもらえるというお話だったのでその周辺テーマとかの 文献を読んでいました.(研究データがなかなか譲渡されずに3ヶ月もやもやしていました)

夏休みはガッツリ夏インターンに行っていました.そのときにwebの世界を垣間見たり,データを実際に業務の中で使っていく部分をみたりしました.正直この時が,院生の二年間で一番楽しかったし,色々なことを吸収できてた気がします.

M1 後期

少し研究が形になってきて,既存研究よりもほんの少し良い結果が出始めました.ただ,思っているよりも全然精度が出なくてうんうん言ってました. この時は,結果でないのがすごい不安でした. 研究会とかでは「実験結果は出たけど思ったより芳しくないので他の方法を試しています」みたいなことをずっと言ってました. そんなある日,研究データをじっとみていたら二つのテーブルのデータに矛盾が生じていることを見つけました. よくよくみたら元データの時系列部分が半日ズレていることに気がつきました.これをデータを提供してくれていた機関に確認してもらったところ半日ズレてる部分が見つかり僕の半年間のウンウンはまさに無になりました.(データはしっかり確認しましょう...先方もちゃんとデータ確認してくれ...) ズレの部分を修正することによって精度が大きく向上し,やっと研究としてやっていけそうになりました.学会の発表もできる予定でした.この時は...

M2 前期

M2の前期,後期はなんかめっちゃしんかった記憶があります. コロナが始まって,いくつか予定してた集まりも中止せざるを得ず,中央アジアをいくつか訪れる予定も全て消し飛びました.

また,初めて発表する予定だった学会もなくなりました.あまり知らない分野の研究においてのフィードバックがなくて本当にこの方向性のまま研究していいのかめちゃくちゃ不安でした.あとは,就活が大詰めになってきて,迷いに迷った結果ユーザーとの距離の近さとか分野の広さなどで今の会社に就職を決めて,他の内定いただいてたところを丁重にお断りしたりしました.(正直今でも正しかったのかはわからないけど人生は一度なので正しくするしかないですね) あとは,pisortというwebサービスを勉強がてら試しに作ってみたりしてました.

M2 後期

研究だけじゃなくて他のこともしたいなと思ってコンペに参加してみたりしてました.(signateの海岸コンペの参加記録 - 電電のブログ) あとはもう修論ですかね.修論書くのにめっちゃ苦労した記憶があります.英語で書類書くの全然慣れません. まあでも,書き切れたので,修士を納めることができました.

振り返ってみて

正直,研究室や授業で得たこと自体はそこまで大きな糧になったかというと微妙な気がします. 別に環境が悪いとかはあんまりなく,大きな画面と研究室のサーバーを好き勝手使わせてもらってたのでよかったんですが, 結局は,自分で動いて参加したコンペやインターンAtCoderとかの方が勉強してたし,学べたことが多い気がしますね.

自分は学部で卒業した時プログラミング能力的に全然だったので,修士はそこから自分で勉強する時間を作った感じの時間でした. そこそこ学べた気はしますが,まだまだ脇の甘い部分はいっぱいあるので興味が沸いたところから勉強したいと思います.

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お世話になりました

ほなまた